<第88回 特別例会> 名古屋城の石垣とバリアフリーについて、課題と展望
奈良大学の千田嘉博教授の講演会名古屋城の天守閣の木造復元は、主に「石垣」と「エレベーター」が問題になっていると言われています。そこで城郭考古学の権威で奈良大学教授の千田嘉博(よしひろ)教授に、その双方の問題に触れていただきます。
<第88回 特別例会> 7月20日(土) 18:00より |
テーマ:名古屋城の石垣とバリアフリーについて、課題と展望 |
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なお、千田教授は某雑誌に次のように寄稿されておられるので、当日は貴重なご提言がありそうです。
「私は、バリアフリー問題を解決する妙案を出したいと思います。右に掲載した名古屋城の平面図をご覧ください。左上に大天守、小天守があります。その右側に広がる巨大な建物は本丸御殿です。よく見ると本丸御殿と小天守をつなぐ通路が描かれ『引はし』と書かれています。これは恐らく、御殿様が渡る時だけ出して、あとは引き上げておける引橋なのだと思います。小天守は石垣上に建っていますので、この引橋は高低差を考慮したスロープ状だったと推定できます。こうしたシステムを採用すれば、城の歴史的な雰囲気を損なうこともなく、自力で階段を上がれない方も、名古屋城天守を楽しんでもらえるのではないでしょうか」
主催:名古屋城天守閣を木造復元し、旧町名を復活する会 代表北見昌朗