料亭つたも主人・深田正雄の住吉の語り部となりたい

第71回(2017.2.22)

栄ミナミNAGORINの思い出

今年で第11回目を迎える「栄ミナミ音楽祭」(5月13~14日)、18回目となる「にっぽんど真ん中祭り」(8月26~28日)、など恒例の栄ミナミ発イベントは開催地域も広がり、全国から多くの参加者で賑わう観光事業として定着してまいりました。矢場公園での「栄ミナミ盆踊りGOGO」、「Nago1グルメグランプリ」も継続して開催、栄の名物催事として話題作りにも事欠きません。

しかしながら、矢場公園でチャレンジしたユニークなフェアの中には、諸般の事情で継続できなくなったケースもあります。栄ミナミ地域活性化協議会では、とにかく何でもやってみようと様々な事業を展開しましたが、現在は実施できなくなった屋外スケートリンク・イベントの将来再開を期するためにも、今回紹介させていただきます。

NAGORINナゴリン: 全国でも珍しい屋外アイススケートリンク
″Ice to meet you″のテーマのもとに矢場公園に本格氷のリンクを2年冬期間に開催

第1回 2009年12月12日(土)~2010年2月21日(日) 合計72日間 来場2.8万人
第2回 2010年12月4日(土)~2011年2月20日(日) 合計79日間 来場3万人
キャラクター 村上佳菜子さん、イメージソング Mizca(ミツカ)「星のつぶつぶ」
http://www.sakaeminami.jp/event/nagorin/

NAGORINナゴリン

「名古屋を代表するスケートリンク」のイメージを強く打ち出しながら、1ワードの愛称で言葉に強さがあり、子どもからご年配の方まで覚えやすいネーミング。来年(2010年)開催の「五輪(ゴリン)」の響きも含んでいます。また、人と人が手をつなぎ「輪」になり遊び、楽しみ、喜び合うことで、和やかな輪(なごりん)が生まれる温かい場所になってほしいという思いも込められています。
ロゴマークには、名古屋を象徴する金鯱がスケート靴を履いたマークを採用。氷をイメージしたロゴタイプとセットでデザインされています。

第1回ナゴリンポスター
第1回ナゴリンポスター 村上佳菜子さんとナディアパーク、協賛企業名

初年度の運営にあたっては、大日本印章さんに特別協賛いただき、EIDENさんほか30の企業様のご支援のもと、東海テレビの全面協力で総費用約8200万円で実施しました。もちろん、公的助成は一切受けずにチャレンジしましたが、入場料など興行収入が2000万にも満たず多額のマイナス計上となり、(株)I&Qアドヴァタイジング及び関連企業、南大津通り商店街などからの救済に頼る状況となりました。次年度は改善したものの、2011年3月の東北大震災の影響もありスポンサーの集まりも芳しくなく、3年目からの継続は断念せざるを得ない結果となりました。

大胆な素晴らしい発想でNAGORINを実現させた藤井一彦実行委員長の執念、そして、極寒の中、連日深夜まで現場フォローいただいた事務局の清水洋一さん、石原哲也さん、スタッフの皆さんの奮闘に改めて敬意を表させていただきます。

チビッ子によるエキシビション

エキシビションで登場したチビッ子スケーターに魅せられて、スケート教室は大賑わいでした。夜のロマンチックな公園は多くのカップルで賑わい、入場者以外にも多くの人々が栄ミナミの魅力に感動されたことと思います。また、近い将来、この経験を生かして新しい街づくりの担い手により「NAGORIN」が再開されることを祈念しています。

第1回1万人、2万人来場記念イベント・東海テレビ「ワンダホ」出演
第1回1万人、2万人来場記念イベント・東海テレビ「ワンダホ」出演

また、栄ミナミ地区では2015年より伊勢町通・白川通・プリンセス大通り・三蔵通に早咲きのオオカンザクラとオカメザクラを植え始め、今春で118本となります。三つ蔵通では名駅まで桜並木でつなぐ構想があります。そこで、今般新しい仲間たちが中心となり、「第1回栄ミナミ早咲き桜まつり」を開催することとなりました。

3月10日から28日まで開催の「桜メニュー&桜スイーツグランプリ」、および桜もち誕生300周年に因んで、名古屋生菓子組合青年会と共催する「桜もち誕生300周年祭」イベントにチャレンジします。この桜まつりも地元の支援と協力を得て、新しい栄ミナミの恒例行事として継続できるようにトライしてまいります。
http://sakura300.sub.jp/

次回は、屋外映画上映シネマキャラバン、北欧イベント「TRAVELERS」についても、お話ししたいと思います。

栄ミナミ早咲き桜まつり2017 パンフレット
栄ミナミ早咲き桜まつり2017 パンフレット